Kanthal® SW 010

スプレーワイヤーデータシート

データシートが更新されました 2021-06-30 07:22 (以前のバージョンはすべて書き換えられています)

免責条項: 推奨事項は参照のみの目的で提供されたものであり、当社では実際の使用条件がわかっている場合にのみ、特定用途向け材料の適合性を確認することができます。継続的な開発により、予告なしに技術データの変更が必要となる可能性があります。このデータシートは、Kanthal^®の商標の材料にのみ有効です。

Kanthal^® SW 010は、アークおよびフレーム溶射システム用のフェライト系鉄・クロム・アルミ合金(FeCrAl合金)です。この合金は、高温酸化と腐食に対して耐性を持つ、高密度で接着性の高いコーティングを生成します。

Kanthal^® SW 010の一般的な用途は、高温コーティングシステムにおける接着塗料、含硫黄または含炭素の高温雰囲気における保護コーティング、従来の低合金鋼のスケーリングに対する保護コーティングです。

安全性

溶射を取り扱う作業員は、工程に関連する危険性について注意する必要があります。また、眼、皮膚、聴覚、呼吸器系の保護器具の使用方法について精通している必要があります。

作業員は、噴霧や使用する噴霧装置の取り扱いを含めて、全工程に関する安全規則について精通していることが必要です。この製品には、特定の組み合わせでは健康に害を及ぼす可能性のある発熱体が含まれています。 Kanthalではこの製品向けの安全データシートを提供しています。このデータシートは、材料を使用する前に読んで理解しておく必要があります。

これらの指示に従わないと、健康を損なう恐れがございます。

化学組成

	C %	Si %	Mn %	Cr %	Al %	Fe %
組成式						バランス
最小	-	-	-	20.5	5.3
最大	0.08	0.7	0.4	23.5	6.3

機械加工

表面仕上げ要件に応じて、コーティングは旋盤加工または研削による機械加工で行うことができます。比較的粗い表面では、超硬工具による旋盤加工、ライトカット、過熱を回避する効率的な冷却法の使用をお勧めします。冷却法、軽い圧力、クリーンホイールを使用して小刻みに研削を行うと、より滑らかな仕上げが実現します。

機械的特性

線径	降伏強度	引張強度	伸び率
Ø	R_p0.2	R_m	A
mm	MPa	MPa	%
1.6	830	930	5

物理特性

密度、単位: g/cm³	7.10
20°Cでの電気的抵抗値、単位: Ω mm²/m	1.45
融点	1500 °C
磁気特性	約600°C (キュリー点)まで磁性を持つ材料です。
寸法公差、単位mm	+ 0/-0.05

ヤング係数
温度 °C	20
GPa	220

一般的なコーティングの特性

従来のアークスプレーガンでさまざまな溶射パラメーターを使用して溶射した場合の結果の要約。

沈着効率(%)	62～78
硬度HV (300g)	165～280
表面粗さ(µm)	11～16
気孔率(%)	1～6*
酸化物(%)	5～20*

*)これらの結果は、溶射ガスとして空気を使用した場合のものです。窒素も使用され、結果として気孔率と酸化物の割合が低くなりました。