粉末冶金により、炉が環境に優しくなります。

高い耐酸化性と形状安定性の独特な組み合わせを持つKanthalの粉末冶金材料は、生産性とエネルギー節約の両方を向上させます。また、条件の厳しい高温の製造工程があるお客様のメンテナンスの必要性を軽減します。

スマートフォン用の集積回路から太陽電池、鉄鋼やアルミニウムベースの製品に至るまで、あらゆるものを生産する上で効率的な熱処理は不可欠です。製造メーカーが常に取り組んでいる課題の1つは、工業用オーブンがこれらの工程に必要な極度の熱に対処する必要があるということです。この温度は最高で摂氏1,250度に及ぶこともよくあります。

「よくある問題は、ヒーティングシステム内の建設用部品が時間の経過とともに変形してしまうことです。」とKanthalの技術スペシャリストのBo Jönssonは話しています。「材料が高温下で適切に機能するためには、次の2つの重要な特性が必要です。優れた形状安定性と耐酸化性です。」

エネルギー節約を促進

「このようなタイプの炉用途で使用されている従来の材料はニッケルベースのものが多く、優れた形状安定性は提供するものの、耐酸化性は限られています。」同氏はこのように説明しています。しかし、鉄、クロムやアルミニウムをベースとする従来の材料は優れた耐酸化性を備えていますが、形状安定性は比較的低くなっています。

材料が高温下で適切に機能するためには、次の2つの重要な特性が必要です。優れた形状安定性と耐酸化性です。

「私たちは、このジレンマに悩むお客様を助けられるソリューションの探索に非常に力を注いできました。」とJönssonは話しています。「Kanthal APM™およびKanthal APMT™の材料は、高い耐酸化性と形状安定性の独特な性能の組み合わせを備えています。これらの特性をうまく開発するための鍵は、粉末冶金技術を用いて材料の最適な微細構造を得ることでした。」

粉末冶金技術によって数十億の小さな粒子で金属を組み立てることが可能になり、高温での強度を大幅に高めることができる、とJönssonは説明しています。この材料は現在、工業用炉のヒーティングシステムや、その他の要求の厳しい用途に使用されています。

「1つの例は、連続アニーリングライン用のKanthal APMT™製ファーネスローラーで、これを使用すれば水冷の必要がなくなります。」とJönssonは話しています。「エネルギーが大幅に節約でき、環境に良い効果をもたらします。多くの場合、工程温度の上昇やシャットダウン回数の減少の結果、メンテナンスの必要性を低減させ、生産性を向上させることもできています。」

私たちは、このジレンマに悩むお客様を助けられるソリューションの探索に非常に力を注いできました

Jönssonは、粉末冶金材料の使用を拡大する重大な機会を見出しています。たとえば、Kanthal APMT™の貢献のおかげでSandvikは今では化石燃料を使わない未来のエネルギー供給に関連する数々のプロジェクトに携わっています。

「バイオベース燃料の燃焼は腐食性の環境を作り出しますが、当社の材料はそのような環境に対して優れた耐性を示しています。」とJönssonは話しています。「これらは、次世代の原子力発電所でも使用できる可能性があります。そして、大規模な集中型太陽光発電をコスト効率の良いものにするためには、より高温で太陽エネルギーを処理して貯蔵できる新しい材料が必要とされています。」