Nikrothal® TEニッケルクロム合金

Nikrothal® TEは、チューブ状発熱体用途におけるNikrothal® 80の代替品として開発されたオーステナイト系ニッケル・クロム合金です。 Nikrothal® TEのニッケル含有率は66%で、Nikrothal® 80の場合は78%です。これにより、技術的なデメリットなしでコスト面で大きなメリットをもたらします。

以下のグラフは、さまざまなニッケル価格を基にNikrothal® TEとNikrothal® 80のコスト優位性を比較したものです。

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Nikrothal® 80と比較した場合のNikrothal® TEでの節約($/kg)

高固有抵抗値による再設計

Nikrothal® TEの固有抵抗が高くなったため、発熱体を再設計する必要があります。 再設計には次の2つの選択肢があります。

1. ワイヤーの寸法をそのまま使用する

• 約10%短いワイヤーの長さを使用する
• ワイヤーの面荷重が高くなると、温度が高くなります。

2. ワイヤーの長さをそのまま保つ

• わずかに(約5%)線径の大きなワイヤーを使用する
• Nikrothal® 80よりも面荷重が低くなり、これによって温度が低くなり、結果として寿命が長くなります

更なるコスト削減

Nikrothal® TEでは、Nikrothal® 80よりも密度が1〜2%低いため、軽量化によって更なるコスト削減が可能です。

Nikrothal® TEを使用することにより、Nikrothal® 80と比較した場合、用途によって異なりますが少なくとも10%以上のコスト削減になります。

Nikrothal® TEの材料データシート