Kanthal® Flow Heater: Gen 3

Kanthal®フローヒーターは、特許取得済みの直接加熱技術を使用して、空気や幅広い種類のプロセスガスを効率的に加熱し、出口温度を最大1,100°C(2,012°F)まで高めることができます。

「現在、脱炭素化が困難な業界のお客様は、常に複数の課題のバランスを取ることを求められています。排出量の削減、安全性の向上、総所有コストの低減というプレッシャーに直面する一方で、システム全体の効率向上、より高いプロセス温度、堅牢なプロセス制御を追求しています。第3世代のKanthal®フローヒーターは、まさにこうした市場ニーズの変化に対応するために開発されました」と、KanthalのプロダクトマネージャーであるRishiraj Mukherjeeは説明します。


用途

  • アルミニウム産業 — セラミックフォームフィルターボックスの予熱
  • 自動車 — 蓄熱式熱酸化装置(RTO)
  • 工業炉 — ガスバーナーからの直接置き換え(1対1の代替)
  • 熱処理 — 局所熱処理
  • 石油化学 — パワー・ツー・リキッド、蒸気の過熱
  • エネルギー — 固体酸化物形燃料電池(SOFC)
  • 電池材料 — リチウムイオン電池用正極粉末の焼成
  • 電子機器 — MLCCの脱バインダー工程向け蒸気過熱
  • 研究開発 — パイロットプラント、研究所、試験設備

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動作の仕組み

Kanthal®フローヒーター(直接加熱方式)は、プロセスガスを加熱コアに直接通すことで、迅速な熱伝達を実現します。これにより、優れた応答速度、高精度でより高い出口温度を実現するとともに、設備内での燃焼に伴う排出ガスを発生させません。一方、従来の間接加熱方式では、熱が加熱室やチューブの壁面を介してプロセスガスに伝達されます。そのため、応答時間が遅い、温度制御の精度が低下する、燃焼に伴う排出ガスが発生する、設備が大型化する、といった課題があります。


フローヒーターの選定

標準製品として、10kW、20kW、40kWをご用意しています。さらに高い出力が必要な場合には、カスタム仕様での対応も可能です。選定の際には、理論上の必要電力に対して10〜20%の安全マージンを見込んでください。

40kWを超える加熱容量が必要な場合は、カスタム仕様による容量設計、または複数のフローヒーターを並列に設置する方法をご検討ください。この方法は、ヒーターの寿命を延ばし交換部品の管理を容易にするために推奨されます。

Kanthalでは、標準ラインアップでは対応できない用途向けに、個別仕様のフローヒーターソリューションを提供しています。ガス組成、動作圧力、入口温度など、お客様固有のカスタマイズが可能です。また、モジュール式のヒーターコアは、MW級の大容量システムへの拡張も可能です。お客様固有の用途や要件については、お近くのKanthal担当者までお問い合わせください。

製品仕様

KANTHAL®フローヒーターが選ばれる理由

「フローヒーターは、高い目標温度、優れたプロセス効率、堅牢なシステム性能を実現するため、多くの用途においてガスバーナーを直接置き換えることができます。それと同時に、施設内での燃焼に伴う排出ガスを排除することもできるのです」と、Mukherjeeは言い添えます。


生産性

高温性能 — 最高1,100°C(2,012°F)の出口温度

エネルギーコストの削減 — 95%を超える熱効率

柔軟なプロセスへの統合 — 10:1という高いターンダウン比


技術

安定した製品品質 — ±1°Cの高精度な温度制御

高出力、省スペース設計 — ガスバーナーに匹敵する出力密度

モジュール式のプラグ&プレイシステム — 拡張性に優れた幅広い製品ラインナップ


メンテナンス

信頼性の高い安全な運用 — 温度監視機能と過熱保護機能を標準搭載

動的な運転条件への対応 — 脈動流にも耐えられるよう設計

システム一式を提供 — 制御盤、ブロワー、断熱配管用アクセサリーを含む包括的なシステム

全面的な再整備可能な設計 — メンテナンスプログラムによるサポート体制

アクセサリーとサービス

制御盤 — 標準フローヒーターシリーズ向けに最適化されています。PLCとの互換性や、標準的な自動化プロトコルなど、カスタム仕様にも対応可能です。

ブロワー — 可変周波数ドライブによる流量制御機能を備え、エアフィルターも装備しています。これにより、安全で長寿命な運転を実現します。

試験サービス — Kanthalの研究開発エンジニアによる技術支援を通じて、プロセスの開発および最適化をサポートします。


再整備とライフサイクルサポート

Kanthal®フローヒーターは、全面的な再整備が可能です。長期間の使用後でも、主要部品を再整備して再利用できるため、廃棄物の削減と総所有コストの低減に貢献します。

現地での定期メンテナンス(年1回):IOMマニュアルに従い、資格のある現場担当者が温度センサーを交換します。

Kanthal工場での主要部品の再整備:ヒーターコア、接続プレート、内部断熱材、温度センサーを工場規定の仕様に合わせて交換します。