合金の飛躍的進歩の背後にある「革新的な精神」

現在、脆化のないまったく新しい材料の製品シリーズを立ち上げるチームを率いていることは、Maria IvermarkがKanthal R&Dで7年間勤めてきた中でも特に大きな出来事の1つになっています。 「ちょうど製品名を決めたところです。 KANTHAL EFに決まりました」と彼女は言います。

ウプサラで修士号を取得した後、マンチェスター大学で核物質科学の博士号を取得しました。 「アカデミックな側面があるだけでなく、スポーツやフー・ファイターズなどのコンサートも盛んな町での暮らしは本当に楽しかったです」とマリアは言います。

その後、さらに6年間の研究開発の経験を積み、Kanthalに移りました。 MariaがKanthalについて特に良いと感じているのが、その研究開発環境です。顧客と密接に協力し、いくつかの異なるプロジェクトで業界のエキスパートと連携する約45人の同僚と研究開発できる環境があります。 「起業家精神はKanthalのDNAの一部となっています。研究についてすぐにフィードバックを得られる環境は非常に刺激的です」と、Mariaは言い、「革新的な精神」という用語も使用しています。

最近では、Kanthal R&Dは新しい合金製品シリーズをKANTHAL EF(Embrittlement Free(脆化フリー)の略)とすることに最終決定しました。 「当社の従来の合金は、特定の狭い温度範囲で温度を維持すると脆化します」と、彼女は説明します。 「KANTHAL EFは、合金および微量元素を最適なレベルで構成することで脆化を防いでいます。

まったく新しい製品であるため、Mariaのチームは潜在的な用途の探索に勤しんでいます。 「従来の製品のアップグレードというだけでなく、受動加熱環境と従来の抵抗発熱用途の両方で構造部品として使用できる可能性があることが分かっている、まったく新しい合金製品シリーズです」と、彼女は話します。

他の分野で働く友人に対して、Mariaは自身の研究をパン作りと比較して話すと言います。 「レシピなしで何かを焼くと、常に何らかの学びを得ることができます」と、Mariaは言います。 「そして、究極の組み合わせを見つけ出したら、その結果を将来も再現できるようにレシピに書き留めるのです。」