新型コロナウイルスが世界に蔓延する中、政府と企業はウイルスの拡散を止めるために異例の策を講じています。 日本の会社、オパーツはパーフェクトクリーンを展開してこの戦いに参戦したいと望んでいます。パーフェクトクリーンは、金属フィルター、送風装置、空冷式熱交換器からなるワンパス殺菌機能を備えた装置です。
パーフェクトクリーンソリューション独自性は、3Dヒーターという金属フィルターです。 Kanthal® AF合金製のこのフィルターは摂氏350度以上の熱を利用してフィルターを通過する細菌やウイルスを殺します。これは、病院施設では重要な安全対策になります。
「古代、先人たちは流行病が発生すると、感染拡大を防ぐために加熱して微生物を殺していました」とオパーツの社長/設立者である小原伸介氏は言います。 「弊社は、加熱処理で微生物を殺すこの殺菌装置を開発する際、この知識を利用しました」
病室などの密閉空間で3Dヒーターを使用すると、医療スタッフは感染性ウイルスのない空間で仕事ができます。
「通常、そのような目的にはHEPAフィルターが使われていますが、定期的に交換する必要があり、一般廃棄物として処理できません。フィルターには少量の活性ウイルスが付着しており、慎重に取り扱う必要があるからです。 それとは対照的に3Dヒーターはウイルスを完全に燃焼します。 さらに、年中無休で使用でき、メンテナンスも不要なので、交換フィルターにかかる余分なコストが生じません」
緊急事態に対応するモバイルソリューション
3Dヒーターは2003年から登場し、日本の結核病院で使用されています。 2013年、オパーツはセーフエアシステム・コンセプトを導入しました。このコンセプトは、繰り返し起こるインフルエンザウイルスや現在の新型コロナウイルスの流行期において、医療ワーカーと病院の二次感染を防ぐための主要テクノロジーとして3Dヒーターを使用するというものです。
このコンセプトには、病院のさまざまな可動式ソリューションが含まれており、緊急時のニーズを満たすためにいつでもどこでも移動できる、セーフエアシステムを備えた殺菌室としてトレーラーを使用しています。
パンデミックの緩和に役立つ可能性
セーフエアシステム・コンセプトは欧州バイオセーフティ学会と日本バイオセーフティ学会の両方に提案されていますが、新型コロナウイルスとの戦いにはまだ採用されていません。
「新型コロナウイルスに対するパーフェクトクリーンの有効性について懸念があるのかもしれません」小原氏は言います。 「世界で新型コロナウイルスの大流行が発生するのは初めてなので、有効性を実証するデータを収集できていません。 それでも、弊社のソリューションがパンデミックの緩和に役立つと強く信じています。病院施設では、フィルター処理した清浄な空気が重要だからです」
オパーツは、2016年のKanthal®アワードに選ばれたファイナリストです。 こちらのビデオをご覧ください。
3Dヒーターテクノロジー
3Dヒーターの核となるのが、パルブラットという多孔質骨材です。 パルブラットは厚さ15~50ミクロンの金属箔で、ミクロの微細孔が金属箔全体に均等に施され、両側でバリが平坦化されます。
3Dヒーターの形成のため、パルブラットを渦巻き状に巻いてアルミナテープで束ねる前に電極が取り付けられます。
関連情報
当社製品セクションでKanthal® AF合金の詳細をご覧ください。